子宮筋腫治療ノ記録

人生初の手術となった子宮筋腫治療の記録。これから治療を受ける、どこかの誰かの参考になることを願って。

婦人科受診前のワンクッション

婦人科受診の前に…

内科にて下腹部エコー

身内の不幸があり首都圏に戻ることになったのが、2021年2月。この頃にはもう下腹部の張りが結構ひどくなっていて、とりあえず近所の内科で下腹部エコーを。覚悟していたことではあるが、やはり大きな子宮筋腫らしきものがあるとのこと。「エコーではあまり詳しいことはわからないから、MRIで見てもらったほうが良いですよ」という医師言葉を受けて「骨盤MRI」が撮影できる病院を探し、さっそく受診予約をした。婦人科へ行くのを先延ばししている弱さを内心では強く感じていた。

 

整形外科にて骨盤精密MRI

早く婦人科へと焦る気持ちと、どうしょうもない恐怖心を天秤にかけているような状態。どうしてもまっすぐには婦人科へ足が進まず、つぎは骨盤MRI撮影のため、都内の整形外科へ。初めてのMRIは変な感覚だったけど、わたしの子宮筋腫は精密な画像となってしっかりと映っていた。ショックだった。大きさは10㎝強。新生児の頭サイズの塊のせいで、膀胱が圧縮布団のように潰れていて、卵巣もあるべき所にない状態。「早く婦人科へ」ということで、紹介状を書いていただいた。

 

予想はしていたけど、やっぱり子宮筋腫だった。しかもすごく大きくなってしまっている。なんでこんなになるまで放置したんだろう…という後悔と、とうとう婦人科へ行かなくてはならないという恐怖感で押しつぶされそうになっていた。そして、初めての婦人科受診(トラウマレベル)と相成る。

 

子宮筋腫を疑った主な症状3点

子宮筋腫を疑った主な症状

「貧血」

生活する中で常につきまとっていた「なんとなくいつも体調が悪い」感覚は、今思えばほとんど重度の貧血によるものであったような気がする。以下、主に感じていた強い症状。このような漠然とした体調不良が日常になりすぎていたことも、発覚が遅れた一因だと思う。

  • 頭痛・肩こり・顔色の悪さ
  • 爪がスプーン状になり割れる(伸びる前にボロボロに欠ける)
  • 疲れやすい、だるい、めまい、ぼーっとする、早起きできない

なんというか、常に体に靄がかかっているような状態で、やらなければならないことを先延ばしにすることも多かった。なんとなく怠けているような気持ちになって、自分を責めたり、ダメな人間なんだ…と落ち込むことがよくあった。

「月経過多」

基本的に出血量は多いほうだが周期の狂いは少ない。しかし年齢を重ねるごとに出血量が増えていた。椅子まで貫通することもあり、生理中のデスクワークが地獄だった。この記事を書いている1年ちょっと前の2020年6月、滝のような大出血があり、さすがの自分も「これはおかしい…」と確信した。ショーツタイプのナプキンが1,2時間で血の海になるって只事ではない。ちょうど防水素材のレインパンツを履いていたからごまかせたものの、あれが普通の布だったらどうなってたんだ…と、思い出すたびに今でもヒヤッとする。巷に溢れる広告により「多いのが普通、漏れても大丈夫」がデフォルトになっていた。

「頻尿」

筋腫が大きくなるにつれ明らかな頻尿傾向に。(筋腫が膀胱を圧迫するため。私の場合は10センチ強にもなってしまったため、筋腫の塊に押しつぶされて膀胱がぺしゃんこになっていた)あと、くしゃみをすると尿漏れしてしまうことが増えてきたのだが、残念ながら加齢によるものだろうと諦めていた。元から結構水分を摂るほうなので、何かを飲むとすぐにトイレに行きたくなってしまうのが地味にしんどかった。利尿作用のある緑茶やコーヒーは効果てきめんで、好きなのにあまり飲みたくないというジレンマに陥った。

 

この3点が私に「恐怖の婦人科受診」を真剣に考えさせた要因である。実をいうと、自分の健康に妙な自信を持っていたため、健康診断などでも婦人科系の項目は受けたことがなかった。この時、私はとても辺鄙な田舎に住んでおり「実家のある首都圏に帰った時にちょっと診てもらおう」くらいの心情だったのが事実ではあるけれど、そうも言っていられなくなってきていた。

子宮筋腫核摘出術(腹腔鏡手術+小切開)治療の記録

38歳独身・過去の大病経験なし。人生初の手術入院経験となった子宮筋腫核摘出術(10センチ強粘膜下粘膜下筋腫・腹腔鏡+小切開手術)の記録。これから治療にのぞむ誰かの参考になれば…と思い、簡易メモ的に残しておくことにする。

  • 発覚まで
  • 病院選び
  • 治療方法
  • 全摘or核摘出か
  • 手術前準備
  • 入院中
  • 退院
  • 術後経過(随時追加予定)

大雑把にこのような感じに区切って書いていこうと思う。